高齢化社会や看護師不足による問題など、日本の現状について説明してきましたが、更に詳しく学びたいという人に向けておすすめの書籍を三冊厳選しました。これらの本は老人介護や医療にかかわる人、高齢化社会に関心のある人ならば学べることの多い有意義な内容となっていますから、気になる本がありましたら是非一度ご覧になってください。
日本の高齢化社会についてより深く学びたいという人には「超高齢社会の基礎知識」がおすすめです。この「超高齢社会の基礎知識」では日本の超高齢社会の深刻さ、またそれに伴う医療と福祉との関連などについて老人学の権威がわかりやすく、丁寧にまとめてくれています。
長寿高齢化がいくら進んでも人間は永遠に生き続けられるわけではありません。その観点から医療と福祉の関連性について言及している内容となっています。また高齢者の医療や介護を考える上で老人の身体的な特徴といった詳細な部分の解説もされているので医療従事者にとっては学べることの多い一冊となっています。
こちらの「超高齢社会のまちづくり―地域包括ケアと自己実現の居場所づくり」も、少子高齢化について解説している内容となっています。そこそこの経済的余裕はあり、自立できる高齢者が多くを占める昨今。このような高齢者が求める居場所は、施設ではなく「まち」だといわれています。本書では、高齢者の尊厳を守り、一人ひとりのニーズに応じたきめ細やかなサービス提供を実現する「地域包括ケアシステム」を軸に、高齢者が住み慣れた地域で安心して生活できるための具体的な方策を、豊富な事例を交えながら提示しています。
「超高齢社会ってどんな社会?」では、高齢社会がさらに進展したことを現す超高齢社会について触れている一冊です。超高齢社会とはどのような社会なのか、わかりやすくグラフやイラストをふんだんに用いて解説されています。さらに、地域の見守りや支え合いの姿、町で実践している工夫なども紹介しています。高齢化社会における生き方に迷ったとき、手に取りたい一冊です。また、高齢化問題に関心のある方はもちろん、これからの社会を担う若い世代にとっても、自分たちの未来を考えるための格好の入門書と言えるでしょう。超高齢社会をどのように社会全体で支え合い、より良い未来を創造していくか、読者一人ひとりに問いかけている書籍です。